大阪そぞろある記行政書士 小倉ひろみ事務所
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大阪市立大学理学部付属植物園(01.01.05)

■木洩れ日の森

12月初旬の穏やかな天候に恵まれた午後、例年になく遅い紅葉に出会えるかと交野市・私市にある 植物園に足をのばしました。
同植物園は、生駒山系西北部の一部、標高40~120mに位置し淀川の支流である天野川に面した扇形上の斜面にあります。わが国にある大学付属植物園としては、明治10年東京帝国大学理学部所管として最初に設置された小石川植物園、同19年北海道大学(当時札幌農学校)に次いで、昭和25年3番目に設置されたものです。
大学と植物園のつながりは13世紀に起源を見ることができ、ローマ法王庁の薬草園、バチカン・ガーデンの植物についてローマ大学で植物学を講じたことに始まるとされています。

人影のない園内に足を踏み入れると、木の葉の天幕のきれ間から陽光がふりそそぎ小径と落葉を黄金に輝かせていました。

■空のカンバス

もう幾日も誰も通らなかったかと思わせる落ち葉の上を歩いたことがありますか。カサッカサッと靴にまとわるように音がついてきます。
フランスの詩人が詠んだ「お前は好きか 落ち葉踏む足音を」との一節が思い出されました。この詩をささげられた女性ではないけれど私はどうだろう・・、そう、好きですね。
アスファルトの上で踏みつけられる落葉の痛々しさを日々目のあたりにしていると、こうして土に還る落ち葉達は、充実した命の終わりをまた次の命につないでゆくと思うと心がやすらぎます。樹齢はいったいどれくらいでしょうか、一直線に天に伸びたフウの木の一群に出会いました。マンサク科のこの木は、イチョウのような黄葉です。隣りには同じ種類のモミジハフウ。 青空を背景にひろげた枝のところどころに赤、黄、緑のとりどりの色を散りばめ、まるで自然の絵描きのようです。

■四季の楽しみ

植物園では春から秋にかけて様々な花木が楽しめますが、冬は別の発見があるものです。ヒイラギが白い小さな花をつけることを知っていますか。ユリノキのわずかに残った黄葉は、遠目にみると黄色い蝶が舞っているようです。サクラは一年のうち花の咲く幾日かだけに注目されがちですが、その紅葉もみごとです。黄色からオレンジ、真っ赤へと陽のあたる場所から色づいてゆき葉を落とします。そして裸木の姿も厳しい寒風に吹かれながら、めぐり来る爛漫の季節に備え凛とした気品をたたえています。こっそり持ち帰ったいくつかのどんぐり、やはり土に還すべきだったと後悔の気持ちがわいてきました。次に行くときに忘れずに森に返してこよう!